WORK × LIFE STORY
学生の頃はドライバーになりたいとか、全然考えてませんでした。最初は鉄道の整備士を目指して勉強してたんですが、鉄道業界への就職って狭き門なんです。それで他の企業も考えていた時に学校からの紹介で、空港で貨物をけん引するグランドハンドリングの仕事に就きました。トラックではないですが、それがドライバーになったきっかけです。
その後運送会社に転職し、2トン車のドライバーとして個人宛の荷物を運ぶようになりました。もともと運転が好きだったのと、机にじっと座ってパソコンを打つような事務系の作業は絶対出来ないタイプなので、体を動かす仕事のほうが自分には向いてたんです。
ただ、収入を増やしたいと思って転職したものの、ボーナスは良かったんですが、日々の収入に限って言えば生活的には厳しく、全然休憩も取れなかったり、時間に追われることも多くて。働いているうちに、体力的にもだんだんと無理が出てきました。そんな時にふと、「大型に乗ったほうが稼げるな」って気づいたんです。あと、せっかく乗るなら大きいのに乗ってみたいなって。
働きながら時間を見つけ教習所に通い、21歳の時に大型免許を取りました。その後しばらくは地元の運送会社で働いていましたが、将来のためにキャリアアップを考えて、これまでより安定している大きい会社に転職しようと決心したんです。同時に大型に乗れて収入も増やせる仕事を探しました。そうして見つけたのが、SBSロジコムだったんです。
SBSロジコムに入社してからは大型に乗って、都内や千葉・神奈川などのスーパーに食品や飲料を運んでいます。
初めて何台もの大型トラックが行き交う様子を見た時は、純粋に「これぞ物流センターだな!」と思いました。見ていて圧巻でカッコいいなって。あまり怖いという印象は持たず、むしろ自分もこの現場の一員としてしっかりやっていくぞ、という気持ちが強かったです。
ただ、今まで食品を扱ったことがなかったので、最初は右も左もわかりませんでした。どういう種類が重いとか軽いとか、運んでいる時の崩れやすさとか。箱の見た目が同じサイズでも、中身によって重心が違うんです。特にヨーグルトやプリンなんかのデザート系は潰れやすくて、飲料の重さには驚きました。
商品を乗せるカゴ台車も幅が細くて横に支えがないので、積み込みでも運転でもとにかく落とさないように、慣れるまでは結構苦労しましたね。
それと僕がいる支店では、運転するトラックが日によって違うんです。基本的には大型ですが、今でも2トン車を運転する時がたまにあります。配送先も毎日ランダムで、運転中に気をつけることが毎回違うので、以前より慎重に考えるようになりました。
SBSロジコムには福利厚生が色々ありますが、中でも特に魅力的だと思ったのは、「東急ハーヴェストクラブ」という会員制リゾートホテルを利用できる制度です。普段行かないような場所で、ゆっくり過ごせるのが凄くいいなと思い、結構利用させてもらってます。
あと、過去に突発性難聴を患ったり、怪我でしばらく働けない時があったんですが、その時もSBSロジコムでは収入面での補填が手厚くて、本当に助けられました。金銭的な不安を感じることなく、安心して治療に専念することができたのは、大きい会社ならではの強みなんじゃないかなって思います。
職場も結構和気あいあいとしていて、先輩にも相談しやすい雰囲気なので、仲良くさせてもらってます。支店に戻ると同じ勤務時間帯の人もだいたい戻ってきているので、すれ違った時とか業務の合間に気軽に会話したり、情報交換をしたりすることも日常的ですね。
今まではスーパーに商品があるのって普通のことで、当たり前だと思ってたんです。
でも、初めて自分が運ぶようになって、店頭に並んだ商品を、色んな人が手に取っていくのを見た時に「自分の仕事がこの人たちの暮らしを支えてるんだ」って実感しました。実際に妻や妻の両親からも同じように言ってもらえて、前より自分の仕事を誇れるようになりました。
出勤時間は朝3時から4時頃と以前より早まりましたが、1日のスケジュールがあらかじめ決まっているおかげで、休憩もちゃんと取れるし、時間に追われることもなくなりました。気持ちに余裕を持てるようになったので、休憩中には「今日お使い頼まれてたな」とか、家族のこととか考えたりして(笑)。
平日家に帰ってからは、寝るまでの3時間くらいで子供に夜ご飯を食べさせて、あやして寝かしつけて、どうしても寝なかったら妻にバトンタッチしてもらってます。平日はなかなか育児に参加する時間が取れないので、その分休みの日は子供と遊んだり、みんなで買い物に行ったり、家族と過ごす時間を大切にするようになりました。
産まれたばかりだった子供も、最近はリアクションを返してくれるくらいになったんですよ。笑ったり泣いたり怒ったり、そういうちょっとしたことが嬉しいんです(笑)。「自分が支えなきゃな」って一番に思える家族がいるからこそ、仕事にも前向きに取り組めるし、自然とやる気が湧いてきます。
実は最近、郊外に家を購入しました。僕も妻も「大きい家が欲しいね」と話していて、念願だったんです。生活環境が一気に大きく変わったので大変なこともありますが、家族とのこれからが楽しみです。
(インタビュー取材 2024年11月)