WORK × LIFE STORY
SBSロジコムには知り合いの紹介で入社しました。前職の営業職で、トラックで商品を届けたりしていたので運転には慣れていましたし、もともと運転すること自体が好きなので、無理なくできるかなと感じたんです。
ドライバーという仕事では、運転に気を遣う場面もありますが、黙々と一人で取り組む時間が多い分、自分のペースを保ちながら集中できるのがありがたいですね。営業職の頃のように、常に数字や結果に追われることがない分、精神的な余裕も生まれました。
入社して20年近く経ち、現在は配車業務をメインに、お客様対応や支店の運営などを担当しています。配車業務に興味を持ったのは、入社して数年経った頃。当時一緒に働いていた先輩が、点呼や配車業務をしているのを見て「こういう仕事もあるんだな」と思ったのがきっかけです。いつも楽しそうにテキパキ仕事をしている方で、自分も挑戦してみたいなと思い、ドライバー業務をしながら車両の準備や点呼前の準備などを教わって経験を積み、運行管理者の資格も取得しました。
現場での経験があるからこそ、ドライバー側の気持ちや動きが分かるのは自分の強みだと思っています。例えば、配車を組むときも「このルートなら無理がないか」「この物量なら対応可能か」など、実際の現場感をもとに考えるようにしています。それと、ドライバーさんが体調不良などで欠員が出た時などは、今でもドライバー業務をすることもありますね。
ドライバーさんにお願いする場面が多い職種ですが、こちらがお願いするだけの関係性ではダメだと思うんです。人間関係は“持ちつ持たれつ”、全員が仕事がしやすいよう気を配っています。
その中でも大切にしているのは、希望休をできるだけ実現すること。「有給を使いたいです」と言われた時は、どんな理由でも断りたくないと考えています。
例えば、理由が家族旅行であれば、休みを断ったらドライバーさん本人だけではなく、ご家族の予定も変えてしまうことになります。他のドライバーさんに代わりに出てもらえないかお願いしたり、自分が配送に出たりすることで、希望を叶えるようにしています。効率的に荷物を運ぶ、コストを抑えるのはもちろんですが、それと同じぐらいドライバーさんの希望を大切にしていますね。
それと、新しいルートをお願いする前には、必ず自分で最初に走ってルートを確かめるようにしています。そのうえで道路状況やお客様・荷物の特徴などをふまえ、それぞれのドライバーさんの適性を見極めて配車を考えています。なかにはハードなルートもあり、お願いするのは申し訳ない気持ちもありますが、私がルートを実際に走って特徴を理解してからお願いすることで、納得して取り組んでもらいやすくなっていると思います。
希望休や適性に合わせて適切に配車をするのは、けっこう難しく、よく頭を悩ませています。特に繁忙期の12月は普段と同じルートを走っていては上手く回りません。そこを調整してルートを組んでいくのは、難しい部分ではありますが、やりがいがあり、面白さを感じています。
配車業務をするようになってから一番印象に残っている出来事は、数年前、とあるお客様との仕事が無くなってしまった時のことですね。ピーク時には40〜50店舗の配送をご依頼いただいていたお客様だったので、支店の売り上げが一気に減ってしまったんです。
当初は他の支店との合併案などもありましたが、何としてもそれだけは避けようと、他の支店の臨時便を引き受けたり、本社からも仕事を回してくれるようお願いしたりしてやりくりし、支店長とも相談しながら毎日奮闘していました。
その後、新たに飲食チェーンを経営しているお客様などから仕事のご依頼をいただき、無事に支店の存続が決まりました。ただ、最初は新たな配送ルートの構築や運行スケジュールの見直しなど、現場では暫く試行錯誤している状況が続きましたね。
それでも、支店全体に前向きに取り組む雰囲気があったからこそ、少しずつ安定した運営ができるようになっていき、今では新たなお客様との信頼関係もしっかりと築かれています。不安を抱える中でも、ドライバーさんたちが日々責任感を持って業務にあたってくれたことは本当に感謝ですね。これからも支店一丸となってさらなる信頼を積み重ねていきたいと思っています。
プライベートが充実していないと、良い仕事はできないと思っています。だからこそ、家族との時間を大切にして、しっかりリフレッシュするように心がけています。
最近の楽しみは、孫たちと一緒にスキーに行くことですね。昔は妻とよく滑っていましたが、ここ10年ほどは遠ざかっていました。でも孫が「一緒に滑りたい!」と言ってくれるようになって、去年くらいからまたゲレンデに通い始めたんです。みんなで「次はどこに行こうか」と計画を立てる時間も、また楽しいですね。
たまに両親と一緒に車で旅行にも出かけます。やっぱり運転が好きなので、普段あまり行かないような場所を走るのは、考えるだけでワクワクするんですよね(笑)。こうしたプライベートの楽しみが、仕事へのモチベーションにもなっています。
今後は、社会保険労務士などの資格にも挑戦してみたいと思っています。業務に役立つと思いますし、社内の資格取得支援制度で補助も出るので、機会があればチャレンジしてみたいですね。
配車業務では「スケジュールを半月〜1か月、変更なく通す」というのが密かな目標です。10年以上この業務を担当していますが、予定通りにいかないことも多くて。それでも、もし本当に計画通りに進められたら、きっと大きな達成感を得られると思います。今後も助け合いながら、みんなが働きやすい支店づくりを目指していきたいです。
(インタビュー取材 2025年5月)