WORK × LIFE STORY
トラックドライバーになったのは20代後半。その前はいろんな仕事を子育てしながら経験してきました。
最初は産業廃棄物の処理やリサイクル業者で働いていて、その後は運送会社でドライバーをしたり、高速道路の工事現場で警備の仕事なんかもしていました。警備の仕事では車両や歩行者の誘導をしていて、そのために資格も取りましたね。
高所作業車の資格も取って、30m近い高さでトンネル工事の点検作業なんかもしていましたし、ダンプの運転もしてました。危険な仕事でしたが、どの仕事も面白くてやりがいを感じてました。
SBSロジコムのことは、以前短期バイトでここの庫内作業をしていたので知っていました。その時は大型ドライバーの募集がなかったので諦めたんですけど、しばらく経った頃にちょうど募集が出てるのを見つけて、それがきっかけで入社しました。
仕事は週によって変わります。フリーの週は化粧品やお菓子を運びます。朝6時に出発して、1日2~3回配送する感じです。自動車部品を運ぶ週は朝2時に起き、3時半に会社に行って、4時前には荷主のところで積み込みをします。それを茨城の土浦まで運んで、何件か回ってまた荷物を積んで戻ります。会社に戻るのは夕方5時くらいですね。
この仕事の面白いところは、顔を覚えてもらって、お客さんや現場の人たちとの関係性を築いていくことだと思います。初めていく現場でも、会った人には必ず声をかけるようにしてるんです。最初はそっけない感じだった人も、何回も顔を合わせているうちに、向こうから「お、久しぶり!」とか声をかけてくれるようになるんですよ。そうやって関係性ができてくると、融通が効くようになるというか、仕事もスムーズに進むようになるんですよね。
例えば予約より1時間早く倉庫に着いちゃったときに、とりあえず挨拶して状況を話したら「もう入れるよ」って通してもらえたり。積み下ろしの列ができちゃってても、フォークマンが「パレット1枚降ろすだけなら先にやっちゃうよ」って、他の待ってるドライバーにも断りを入れて荷物を降ろしてくれたりするんです。変に順番通りやるより効率が良くて、その方がみんな助かるってときもあるんですよ。でもそういうのはやっぱり声を掛け合ってないとできないことだと思ってます。
それと、私は女性ドライバーだからってナメられたくないんです。「女の人は遅い」と思われるのが嫌で、とにかくテキパキ動くようにしています。だから「男より仕事が早い」って言われると、めちゃくちゃ嬉しいですね!
定年まで働くことを考えたときに、一番重視したのは「安定して長く働ける環境かどうか」でした。他の運送会社も考えたんですが、年齢的にも最後の職場にしたかったんですよね。だから、ちゃんとした会社に入りたいなって。収入の面だけでなく、仕事のバランスや環境も考えて選びました。
その中でもSBSロジコムを選んだのは、会社の規模が大きく、福利厚生も整っていて、安心して働けると感じたからでした。前職は手作業が多くて体力的にかなりきつかったですが、SBSロジコムではパレット積みが多く、体の負担も軽減されました。仕事の負担も適度で、やっぱり長く働ける環境って大事ですよね。
意外かもしれませんが、趣味は編み物です。祖母がよく編み物をしていたので、中学生の頃に見よう見まねで始めました。若い頃に付き合っていた子にマフラーを編んでプレゼントしたことがあって、あれが最初かな(笑)。結構ギャップのある趣味だって言われますけど、あげたときに喜んでもらえたのが嬉しくて、今でも自己流で続けてるんです。編み物って、何も考えずに手を動かしていると無心になれて、仕事で疲れた日なんかは、家に帰ってちょっと編んでるだけで落ち着くんですよね。
最近は孫に帽子やバッグを作ってあげたりしてます。孫の友達がおばあちゃんにバッグを作ってもらったらしくて、それを聞いた孫が「私も欲しい!ばあば作って!」って私に言ってきて(笑)。じゃあどんなのがいいの?って聞いたら、肩掛けのバッグがいいって言うから作ってあげたんです。そしたらすごい喜んでくれて!「ばあばが作ったバッグ、学校に持って行ったよ!」とか言われると、やっぱり嬉しいですよね。そういう瞬間があるから、編み物って楽しいなって思います。
料理も好きなので、週末に子供と孫たちが遊びに来たときは、唐揚げや餃子を大量に作ります。餃子なんて40、50個作りますよ(笑)。みんなよく食べるので、作りがいがあるんです。
孫たちに「ばあばはトラックに乗ってるんだよ!」って自慢し続けてもらえるように、まずは事故を起こさないことが今の人生の目標です。もちろんお客様の荷物を無事に届けることが一番大事な仕事なんですけど(笑)、とにかく安全運転を心がけていきたいと思っています。
(インタビュー取材 2025年2月)