WORK × LIFE STORY
もともと子供の頃から「ドライバーになりたい」という夢を持っていました。高校生のときにスタンドで3年間働いた後、19歳でドライバーのキャリアをスタートしました。実は僕以外の家族もトラック運転手で、父親、母方の祖父、叔父、弟がみんな同じ仕事に就いています。子供の頃、父親がトラックの助手席に乗せてドライブにつれていってくれた経験が、この道を志すきっかけでした。もちろん、子供なので基本的には近場しか乗せてもらえなかったですけどね。
その頃から、父親の乗る大型トラックは「格好良い」と感じていました。今以上に魅力的で格好良くて、10年以上働いているなかで「僕も、大型免許取ろうかな」と思うタイミングも何度かありました。いずれ、大型車の運転業務にも就いてみたいです。関連する資格取得も目指したいと思っています。
僕は運転が好きで、ハンドルを握るだけで充実感があります。1日中運転をしていないと気が済まない、と感じるほどです(笑)。
仕事を始めた19歳の頃はまだまだ未熟でしたが、年月が経つにつれて運転技術だけでなく、働き方や考え方も変わってきました。若い頃と違って、経験を積めたことで落ち着いた判断が出来るようになってきましたね。
当時からずっとサポートしてくださった周りの先輩たちも、今も現役で活躍しています。お客さんと顔を合わせたときに感謝されているところもたくさん見てきましたので、僕もそうした環境に自ずと影響を受けてきました。店舗配送の現場では、荷物を運びながらなのでちょこっと世間話をする程度で、実際の会話は「良い天気だね」といったシンプルなものが多いですけど、顔を合わせて人と触れ合う時間は大切だって感じるようになりました。
若い頃は、運転中の事故も経験しました。30キロくらいのスピードで走っていたとき、カーブを曲がりきれなかった対向車が急に現れて…。先輩からは、「荷物を積んだら、(何が起きてもそれは)自分の責任」ということを自覚しておくべきだと言われました。そのときの経験が教訓となって、「安全運転」を日常から心がけるようになりました。私生活においても、長年の経験で自然と安全運転の重要性が身に付いていきましたね。
また、父親もベテランでプライドを持って仕事をしているので、「ドライバーをするからには注意しろ。荷物を積んで道に出たら、後は全て自分の責任だからな。助けてくれる人はそう簡単に近くには居ないと思いなさい」というような厳しい言葉をかけてもらっていました。そのおかげで自立心を養うことができました。
もちろん、そんな父親も厳しいことを僕に伝えたうえで、僕が「ドライバーになりたい」といったとき、素直に喜んでくれていたようです。一切の反対もされることなく、免許を取ることができました。
SBSロジコムを就職先に選んだ理由は、求人サイトで「免許を取得したばかりでも2トントラックに乗れる」と書かれていたからです。また、勤務時間に融通が効くという面も大きかったです。若い頃は昼の3時に帰れることが、1日の時間の使い方に余裕を持てて良かったです。今は逆に、やや残業をしてでも運転する時間を選んでいるので、帰宅が遅めにはなりましたけどね。結婚後は、仕事もプライベートもバランスを取りながら、常に「運転する楽しさ」を実感できています。
仕事自体は、書類関連やルートを自分で覚えたりなど、最初は大変なこともあります。積み込みの時間がかかったり、300軒近くの配送先を覚えたりと、覚えることは多かったですが、慣れてくると自然に身につく感覚もありますし、今では自分のペースで仕事ができています。
支店の仕事の良い点は、同僚との信頼関係や、協力し合える環境があることです。たとえクレームが出たとしても、しっかりと対応すれば信頼が深まるんです。実際のシーンで、お客様と直接会って、謝罪やリカバリーが出来ると、今度はお客様から「また来てください」と言ってくださったりされるので、やりがいにつながっています。
苦しい時もありますが、信頼関係があれば必ず乗り越えられます。車が好きな方にとって、情熱を感じられる職場であることは、間違いないですね。
(インタビュー取材 2025年1月)