WORK × LIFE STORY
学生時代から庫内作業のアルバイトとしてSBSロジコム(当時ティーエルロジコム)で働いてきました。1人で黙々と作業しているほうが好きでたまたま選んだ職場でしたが、上司や同僚がみんな気の良い人たちで、働いていてすごく居心地が良かったんです。就職するならこういう自分が落ち着ける職場で、気の合う人たちと働きたいなと思い、上司に相談してそのまま契約社員として入社しました。
暫くして正社員になり、ドライバーとしてネットスーパーの食品の個人宅配送を担当することになりました。今から10年以上前の当時は、ネットで食品を買う人はそれほど多くなかったですね。マンションの高層階に住んでる方や高齢の方、小さな子供がいて外出が難しい方などに届けるのが中心でした。届けた際に直接感謝の言葉をいただくこともあってやりがいを感じていましたが、その後会社の都合で、企業や役所の引越しを請け負っている支店へ異動になったんです。
最初はとにかく不安が大きかったです。ドライバーとして仕事の経験もある程度積んできたと思っていましたが、引越しの作業では今までと全く違うノウハウが求められ、戸惑うことばかりでしたね。実際、先輩方にはダンボールの持ち方から教わりました。基本的に複数人で作業を行うので、持ち方1つで受け渡しの作業効率も変わってくるんです。小さなことですけど意外と大切なポイントなんですよ。
そうやって先輩たちがイチから丁寧に教えてくれたおかげで徐々に仕事を覚えていき、作業責任者として現場を任せてもらえるまでになりました。以前は1人で黙々と作業するほうが得意だと考えていましたが、最近は準備段階から引越し当日の現場調整まで幅広く携り、仲間やお客様とのコミュニケーションの重要さを学んだことで、やりがいや達成感を感じる方向性が少しずつ変わってきたように思います。
一口に「引越し」と言っても、その規模や荷物の内容は様々です。
例えば数千人規模の企業がオフィスを建て替えて引っ越す際は、関わる人数や移動する荷物の量も膨大なので、現地調査などの準備期間も含めると作業完了まで1年ほどかかることもあります。その場合、通常はSBSロジコムのお客様専属の担当者が計画書などを作成しますが、作業責任者である僕も書類の確認や現地調査に参加したりと、現場の人間ならではの対応や意見が求められてきます。
全国規模で依頼をいただくので現地調査のための出張があり、僕もこれまで北海道から長崎まで幅広く行きました。普段とは違う土地での仕事は新鮮で、楽しさを感じる瞬間でもあります。SBSロジコムの中でも引越しを請け負っている支店は珍しく、他の支店にいるドライバーさんはあまりこういう経験はないんじゃないですかね。数年前のSBSグループ全体の本社移転にも計画から携わったんですよ。自分が所属する会社の大きなプロジェクトに関わるのは緊張感もありましたが、同時に会社の成長を支える仕事ができたという嬉しさもありました。
企業からの依頼が大半なので、運ぶものは机や本棚・コピー機など、オフィスで使われているもの全般です。中でも苦労したのは大型金庫の移動ですね。高さが180cm、重さは600kgほどの金庫だったので、5人がかりで運びました。ハンドリフトに載せて慎重に移動させるんですが、どうしてもタイヤに金庫の重さが集中し、そのまま動かすと床が凹んでしまうことがあるため、下に鉄板を敷くなどの工夫が必要になってきます。
荷物を傷つけず安全に運ぶため、現場では常に話し合いながら作業を進めていくことが何よりも大切です。臨機応変に対応していくためにお客様とのコミュニケーションも重要で、スムーズに仕事を完了させられた時の達成感はひとしおですね。
実は以前ネットスーパーの配送をしていた時は軽自動車を使用していたため、トラックを運転するようになったのは今の支店に来てからなんです。最初はトラックに対して恐怖心がありましたが、支店長や先輩がまずはワゴン車、次に2トン車からロングと徐々に大きいサイズに慣れる練習に付き合ってくれたおかげで、少しずつ自信を持てるようになりました。
トラックを運転するようになってからは、SBSロジコムのコンプライアンスへの意識の高さをより感じるようになりました。定期的な研修やドライブレコーダーの運行記録を確認できるなど、自分の運転を振り返れる機会が多いので、常に気を引き締めて運転できているんだと思います。
これまで配属先が何度か変わりましたが、学生時代にアルバイトで入った時からずっと、どの支店でも居心地の良さは変わらず感じています。会社がコンプライアンスを重視しているので、多くの人が自然と安全や規則を守ることを当たり前と考えるようになり、それが働きやすさや居心地の良さに繋がってるんじゃないですかね。
だいたい朝7時に出社して17時頃に退勤していますが、作業の開始時間や場所などに合わせて日々変動します。現場で使うダンボールや装備品を準備したりと残業することもありますが、仕事と生活を両立させたいので、あらかじめスケジュールを確認し、残業しない日を自分でコントロールして作っています。
休日も毎週固定ではなく、業務のスケジュールに合わせて変わりますが、希望を出せば調整してもらえます。周りにも子育てを経験している同僚が多いので、子供のイベントや学校行事に合わせて休むことが理解されやすい環境なのもありがたいです。
平日休みの日には、料理や洗濯など家事を積極的にこなしています。最近は子供たちのリクエストでピーマンの肉詰めや肉じゃがを作りました。河川敷を散歩したり、近くの大きな公園に出かけるのも、家族みんなのお気に入りです。こうした何気ない家族との時間を楽しめるのも、柔軟に働ける環境のおかげだと思います。これからも家族の笑顔を支えられるよう、頑張っていきたいですね。
(インタビュー取材 2025年1月)